地球惑星科学分野合同の新欧文誌(合同誌)について
(1997年春合同学会で配布された資料)

1. 1996 年秋の総会以降の動き
 合同誌に関する昨年秋の総会以降の動きを要約すると以下のようになります。
1996.10:SGEPSS 総会で合同欧文誌に向けての作業委員会 (以下、作業委員会と呼ぶ
)委員と会長が合同誌実現に向けて作業を進めることが決議された。
1996.11:1998年1月より雑誌名称の変更及び雑誌のカバー範囲拡大等の可能性がある
事を付記して 1997年度の JGG の出版助成が申請された。
1996.12:各学会の春の総会で承認が得られれば、1997年4月より合同誌の実行体制に
入る事が第 4 回作業委員会で確認された。そのために、新ジャーナルの名称、合同
誌編集委員会・運営委員会の体制、出版社の選定等について準備を進める事が合意さ
れた 。  
1997.01:作業委員会で学会誌刊行センターとテラ学術図書出版の2出版社のヒアリ
ングを行い、協議の結果、テラ学術図書出版を合同誌の編集委員会に推薦することで
合意した。
1997.02:第 18 期より第 19 期運営委員会へ引継ぎが行われ、第 19 期運営委員会
で合同誌の実行案作成作業を継続する事が承認された。  
1997.03:第 5 回作業委員会で各学会に推薦する新ジャーナルの名称を一つに絞り、
各学会の合同誌援助の方法を確認した。

2. 今までに出された合同誌の問題点
 今まで合同誌について検討されてきた中で指摘された問題は、大きく以下の7つに
分けられます。このうち、4 つは合同誌全体の問題であり、残る 3 つは SGEPSS 固
有の問題 です。
<合同誌全体の問題>
(a) 雑誌の内容や質をどうやってよくするか?
(b) 委員の選出等を他学会とどう分担するか?
(c) サーキュレーションをどうやってよくするか?
(d) 合同誌の財政をどうやって成立させるか?
<SGEPSS 固有の問題>
(e) JGG 以上のサーキュレーションをどうやって確保するか?   
(f) 移行時の措置はどうするか?
(g) 合同誌にかかる出費をどのように SGEPSS の財政に組み込むか?

3.上記問題の解決策
  作業委員会や運営委員会では上記の問題について検討を重ね、以下のような方法
で解決 可能と考えました。従って、合同誌への移行に伴う大きなリスクは避けられ
ると判断しま す。
(a) 雑誌に3つの特徴を持たせ、英文校閲のシステムを設ける。   
(b) 合同誌運営委員を2名、編集長選考委員を 3 名 (変更の可能性有)、各学会か
ら出す。   
(c) 特集号の企画を行う。   
(d) 雑誌の価格を安定化させるためには、補助金と最低購読数を確保することの二つ
が必要であるがこのために、向う 3 年間地震学会から 200 万円、火山学会から 50
万 円が援助され、SGEPSSでは会員数部の雑誌を買い取る。   
(e) SGPESS が会員数分買い取り、会員に配布する。また、会員数を増やす努力をする。
(f) JGG の契約形態を、会員数が増えても財政に負担がかからないように変更し、
会員数を増やす努力をする。   
(g) 合同誌単価を SGEPSS が現在 JGG の為に出費している額と変わらない程度に押
さえる (送料込で 4000 円強程度)。

4.合同誌実行案
  運営委員会では、以下の 5 つの条件のもとに合同誌へ移行することを提案します。
(a) 編集・運営体制:日本火山学会、日本地震学会、           日本測地学会、日
本惑星科学会、SGEPSS の共同での合同誌の編集委員会と運営委員会を発足する
(b) 出版社:テラ学術図書出版   
(c) 雑誌名:Earth, Planets and Space
(d) 購読方式:SGEPSS は会員数部の雑誌を買い取り、会員にこれを配布する   
(e) 予算:総額は現在の JGG 程度に抑える

5.合同誌実行案が可決された場合の移行スケジュール
 今期総会で 4 の実行案が可決された場合は以下のようなスケジュールで合同誌へ
移行することが考えられます。
1997.03:JGG の契約変更(1997年1月付け)
1997.04:合同誌編集委員会発足、合同誌運営委員会発足、JGG 編集委員会移行準備
開始、SGEPSS 運営委員会移行準備開始
1997.10:学会誌に関わる規約の改正審議
1998.01:合同誌発行


第4回合同欧文誌に向けての作業委員会議事録 日時:1996 年 12 月 20 日 10:00〜12:30 場所:東京大学地震研究所第 3 会議室 出席:宇都(火),大久保(測),小野(S),川勝(震),小屋口(火),田近(惑),比屋 根 (惑),本蔵(S),山本(S) [ ( ) 内は代表する学会。火:日本火山学会、震:日本地震学会、測:日本測地学会 、惑: 日本惑星科学会、S:SGEPSS] 1.合同誌の名称  名称については、Earth, Planet(ary), Space がキーワードであり、これに Journ al, Science(s) を加えたものとなるであろう。現在、SGEPSS ではホームページ上で 意見交換 がなされているので、他学会も加えたホームページを京大の大村さんにお 願いし、そこで 意見交換を行なうこととした。  この議論を踏まえたうえで、作業委員会が名称案を一つに絞り、春の合同大会時の 各学 会の総会で承認を得るという手順が妥当であろうということになった。 2.出版社の選定  出版社が決まらないと出版方針、合同誌の宣伝、投稿の呼び掛けなどが進まないの で、早急に出版社を決める必要がある。現在 JGG を担当しているテラパブ、または JPE を担当している学会誌刊行センターのどちらかにするのが現実的で、数年経って 合同誌が定着した時点で再度検討すればよい。このような合意を受けて、1 月 20 日 の週で多くの委員及び出版社の都合の良い日時に出版社とのインタビューを作業委員 会が行なうことになった。  ただし、参考のためにもう一社くらいは調べておくこととした(本蔵委員の担当)。 3.財政問題  文部省の補助金は JGG を引き継ぐという形で得られる見通しがたった。このほか 、地震学会からは 200 万円程度、火山学会からは 50 万円程度の補助が数年に限っ て得られる可能性がある。また、SGEPSS は会員全員分の購読を保証するという形を 検討している 。  しかし、具体的には出版社が決まらないともっと詳細な検討は無理であり、この意 味でも出版社の選定を急ぐべきである。 4.編集委員会  本来は規約が定まってから編集委員長を選考すべきであるが、早急に決定しなけれ ばならない事情を考え、以下のような手順で編集委員会を立ちあげることとした。 (1) 編集委員長選考委員会を作る。各学会は委員を3名以内推薦する。 (2) 委員が出そろった段階で選考委員会を開催する。 (3) 編集委員は編集委員長が決める。 (4) このような選考過程に矛盾しないような規約を作成し、合同大会時の各学会の総 会で認めてもらう。(各学会の担当者は、選考委員推薦手続きを早急に行ない、本蔵 委員に連絡することになった。) 5.運営委員会  合同大会までに各学会から2名を選出し、運営委員会を構成する。上記(4)の規約は 運営委員会で原案を作成する。 6.JGG、JPE の積み残し論文、新規投稿論文の取扱い  現在の JGG、JPE 編集委員会がそれぞれ対応するが、合同の編集委員会のようなも のが 必要となるであろう。合同誌編集委員会との共同作業も必要となろう。 7.その他  合同誌の copyright については,ちゃんと調べて対応する(横山委員の担当)。
第5回合同欧文誌に向けての作業委員会議事録 日時:1997 年 3 月 15 日 13:00〜16:00 場所:東京大学地震研究所第二輪講室 出席:宇都(火)、小野(S)、川勝(震)、大久保(測)、小屋口(火)、田近(惑)、比屋根 (惑) 、本蔵(S)、山本(S)、横山(S) [ () 内は代表する学会。火:日本火山学会、震:日本地震学会、測:日本測地学会 、惑: 日本惑星科学会、S:SGEPSS] 1. 各学会の合同誌財政援助の方法が確認された (1) 日本地震学会は平成 10 年度から 3 年間 200 万円を補助する。 (2) 日本火山学会は平成 10 年度から3 年間 50 万円を補助する。 (3) SGEPSS は平成 10 年 1 月から SGEPSS 会員数分合同誌を買い取る。  (4) 合同誌財政については、学会補助がなくなる 3 年後に一般的な見直しをする可 能性がある。 2. 合同誌の価格について見通を立てた (1) 出版社がヒアリング時に提示した額より、1ボリューム当たり約 3000 円程度に することが可能である。 (2) 送料・雑費は1ボリューム当たり約 1000 円強程度かかる見込みである。   (3) ただし、最終的な設定価格は、各学会からの要望を踏まえ合同誌運営委員会・編 集委員会により協議される。従って、1ボリューム当たりの価格を 4000 円をやや上 回る程度に設定可能である。 3. 合同誌の運営委員会及び編集委員会の内規等について議論され、以下のコンセン サスを得た (1) 合同誌の運営委員会の役割、内規等については同委員会発足後、そこで整備する のが適当である。 (2) 学会間の正式な取り決め等についても合同誌の運営委員会で話し合うのが適当で ある。 (3) 各学会では、(1)、(2) の結果を受けて、必要に応じて会則等の改正を行えばよ い 。 (4) 合同誌の編集委員長及び編集委員の任期は 4 年が適当である。 (5) 各学会より選ばれた選考委員から成る編集長選考委員会で、合同誌の編集長が選 考されれば、その時点から合同誌の編集委員会は正式に発足する。 (6) SGEPSS 内規として別紙 2 の案を SGEPSS 運営委員会に提案することが了承され た。ただし、今後、さらに、合同誌の運営、編集に関する規則を各学会の協議の上整 備し つつ、それに応じて、各学会の関連規則について検討を継続する。 4. 合同誌のタイトルについて 28 の候補名 (別紙 2 参照) について検討した。検 討に際しては、主に以下の点に考慮した。 (a) 3つのキーワード、Earth, Planet(ary), Space を含むこと (b) "," がなるべくつかないこと (c) 極端な反対がない名前であること (d) できるだけシンプルであること (e) 会社名や登録商標に類似したものがないこと (f) 各学会からの要望を取り入れること (g) 各分野が含まれていることを表す名前であること 検討の結果、       Earth, Planets and Space を地震学会では決定とし、他学会には推薦することが決まった。 上記タイトルにつ いては "science" 等の研究分野を表す言葉が付いていない、"," が含まれていると いう2つの指摘があった。しかし、前者については雑誌の表紙に学会名が 表示され ることを考えると研究分野が明らかである、後者については名前が短いことからあま り気にならないということで決着した。 ただし、この題名と類似したものがないか を来週中に調査し(本蔵委員担当)、不都合がある場合は、別のタイトルを推薦する ことになった。 5. 今後のスケジュールについて打ち合わせを行った (1) 4月に合同誌編集委員会をスタートさせ、早期に投稿受付のアナウンスを行う。 (2) 8月頃から letter の受付を行う。 (3) 4月に合同誌運営委員会をスタートさせる。 (4) 合同誌運営委員会では、緊急にその役割や規約、News Articles の編集方法等に ついて話し合うことが必要である。 (5) 合同誌運営委員会が発足する以前に緊急の議題が提出されなければ、本作業委員 会は今回で終わりとなる。
別紙 1 SGEPSS 内規案 4−2条 合同欧文誌編集委員会の委員長及び委員の選出 1. 委員長は本学会及び関連学会(各学会と称する)の会長が召集する編集委員長選 考 委員会の議を経て選出し、各学会の会長がこれを委嘱する。 2. 同選考委員会は各学会から選考された選考委員をもって構成する。ただし、各学 会 からの推薦委員は(3名)以内とする。 3. 委員は委員長が同選考委員会と協議の上選出する。
別紙 2 合同誌のタイトル候補 1. Earth and Space Sciences 2. Earth, Planetary and Space Sciences 3. Journal of Earth and Space 4. Journal of Earth and Space Sciences 5. Journal of Earth, Planetary and Space Sciences 6. Journal of Geosciences and Cosmosciences 7. TERRAE 8. Journal of Global Science 9. Earth and Planetary Sphere Sciences 10. Journal of Earth and Solar System 11. Earth and Solar System 12. Ama-Terras 13. Physics of the Earth and Planet 14. Physics of the Earth and Planetary System 15. Physics of the Earth and Solar Systems 16. Progress of Earth and Space Sciences 17. Researches in Earth and Space Sciences 18. Journal of Solar Terrestrial Sciences 19. Earth Science, Planetary Science, Space Science 20. Earth-Planet-Space 21. Earth, Planet and Space Investigations 22. Earth, Planets and Space 23. Earth, Planetary Space Sciences 24. Urth 25. Philosophy of Starmaker  26. Earth and Space 27. Planet Earth in Space 28. Earth and Space Research (横山 由紀子 運営委員)