会長挨拶
会長 河野 長

 合同大会は今年で第9回になりました。今回は東京大学理学部が開催のお世話を引 き受けましたが、組織委員会の中核となったのは、 寺沢プログラム委員長、岩上事務局長、中村経理委員長など、いずれも当学会の会員 です。東大に他分野の人がいないわけではないの ですが、中心になって合同大会を準備したのが本学会会員であったという事実は、当 学会が合同大会の発足以来一貫して学会連合事業 に熱心に取り組んできた経過をそのまま反映していると思います。昨年秋の総会でも 議論されましたように、本学会は今後とも学会連 合の推進のために中心的な役割を果たしていきたいと思いますので、会員の皆様方の 積極的な御支援をお願い申し上げます。

 学会連合に関連しては、合同大会以外にも昨年から今年にかけていくつか重要な動 きがありました。その第一はいうまでもなく今年 1月からの合同学術誌``Earth, Planets and Space'' の発行であり、すでに皆様の お手元にも50巻4号までが届いていると存じます。 この A4 版2段組に装いを改めた合同誌が、日本を代表する国際誌に育っていくこと を心から願っております。そのために、本蔵委員 長以下の編集委員会、小野高幸委員らの合同誌運営委員会が 学会の枠を越えて大変な努力をされていることに敬意を表するとともに、会員の方々 におかれましても、内容の優れた論文を投稿する、 査読を依頼された場合に迅速かつ質の高いレビューをする、といったことでこの雑誌 の声価を高めるために御助力いただきたいと思います。

 もう一つの学会連合に関する動きは、合同大会前日の5月25日にこのオリンピッ ク記念センターで「地球物理関連学会会長等懇談会」 が開催されたことです。学会連合の推進に向けて各学会間で話し合いを持つことの必 要性は、すでに昨年から総会を始めとして運営委員 会や評議員会で議論されてきました。今回は日本気象学会の松野理事長及び日本地震 学会の石田会長もこの趣旨に賛同されましたので、 私を含めて3学会会長から呼びかけるという形でこの会議が開催されました。この会 議は懇談会ということで各学会間の情報交換が主た る目的で、何かを取り決めるということはいたしませんでした。しかし、IUGGの招致 や日本学術会議の研連の再編成といった近未来の重 要な問題に対応するためには、財政的基盤をしっかり持った連合組織が必要であると いう認識は各学会に共通するようですので、近いうち にもっと具体的な検討をするための委員会あるいはワーキンググループが発足するも のと考えられます。前にも述べましたように、当学会 としては今後も連合の具体化へ向けて努力していきたいと考えておりますので、会員 の方々の御支援をお願い致します。

 さて、最後になりましたが会員の中に最近賞などを受けられた方々がおられますの で、御披露したいと思います。田中館賞および長谷川・ 永田賞については後ほど発表になりますが、これから述べるのは当学会以外から栄誉 を受けられた方達です。


 西田 篤弘             紫綬褒章
   (磁気圏物理学の研究)
 上出 洋介             AGU Fellow
   (電離圏・磁気圏の電流系とポテンシアルの解析)
 平原 聖文             COSPAR Zeldovich メダル
  (あけぼの・ジオテイル衛星のプラズマ観測装置
  開発とデータ解析)
会員の皆様とともにこれらの方々にお祝い申し上げたいと思います。