会長挨拶
会長 河野 長
今回は茨城大学のグループにお世話をいただき、この水戸において4日間にわたる充実した学会総会及び講演会を開くことができました。渡邉大会委員長をはじめ、本大会の運営に多大の努力をされた茨城大学の関係者の方々に感謝の意を表したいと思います。
今年は名古屋で COSPAR 総会が開催されました。昨年のスェーデンの IAGA 総会の際にも本学会会員の活躍は顕著でしたが、COSPAR は日本における開催であり、組織委員会やプログラム委員会をはじめ、多くの本会会員が中心になって活動されて立派な会議を運営されたとうかがっています。
今後の大規模な国際学会としては来年のIUGG のバーミンガム大会がありますが、その IUGG を次の回、つまり2003年に日本に招致することを日本学術会議の地球物理学研究連絡委員会で正式に決定しました。現在の地球物理学の中で日本の占める重要性や、これまでに日本では IUGG が開かれていないこと等を考慮すると、この招致は国際的な責任を果たすという意味で妥当なものでしょう。しかし大会開催には大きな責任が伴います。日本学術会議は共催団体になるだけで、主催するのはあくまでも学会が主体であり、特に開催に関わる財政面の責任はすべて学会側でとらなければなりません。現在日本の中では IUGG傘下の各協会ごとに対応する学会があり、こうした地球物理全体にわたる事業はなかなかやりにくい環境にあります。
学会連合を強めこのような事業についても十分責任を持てる体制を作るために、各学会間の話し合いが「地球物理学関連学会長等懇談会」という形で今年春スタートしました。異なった歴史を持つ多数の学会間での話し合いですから、短期間で結論を得るということは困難です。学会連合の実現は、これからの選挙で選ばれる次期会長および運営委員会の大きな仕事として引き継いでいくことになると思います。しかし一方で2003年という時限があり、ある程度急がないと実効がないことも確かです。
本日の総会ではできるだけの時間を割いて、この問題について会員のみなさま方のご意見をうかがい、またこれまで運営委員会を中心としてとってきた方策について議論をしていただきたいと考えております。