地球電磁気・地球惑星圏学会評議員会議事要旨
河野 長
評議員会では、第19期から議事の内容を会報を通じて公表することにした。ただし評議員会の審議内容には、各賞の候補者の審査などそのままの形で公表するのは適当でない事項も含まれるている。そこで、それらすべてを含んでいる「議事録」は公表せず、候補者の名前などをとって内容をいく分整理した「議事要旨」の形で会報にのせることになった。
今回は議事要旨の準備が遅れたために、第19期に開かれた5回分全部をまとめて発表することになってしまったが、お許しいただきたい。
I. 第19期第1回評議員会議事要旨
日 時:1997年3月26日(水)
場 所:名古屋大学共通教育棟
出席者:荒木、小川、大家、木村、河野、國分、
鶴田、本蔵、行武
欠席者:西田、松本
1.大林奨励賞
候補者推薦作業委員会の森岡
昭委員長から選考作業の経過について説明があり、大林賞の受賞候補者として2名が推薦された。これらの説明を受け審議をおこなった結果、推薦された2名を受賞者とすることに決定した。
2.運営委員会報告
第191、192、193回運営委員会について岩上総務担当運営委員から報告があった。主な内容は、JGG
誌編集委員長交代、JGG誌についてのテラパブとの契約の改正、合同誌問題、合同誌に関わる内規の改正、第101回総会議事次第、決算と予算などであった。この報告に対して意見を交換し了承した。
3.合同誌関連
本蔵評議員(合同誌編集委員長)から、進行状況等につき説明があった。内
容は補助金の申請元を SGEPSS とすること、現在の外国人 Associate
Editorsには手紙を出して謝意表し1997年からの交代をつげること、雑誌名を検討中であること、などである。
4.その他
当学会から各種学術賞へ推薦する件について検討した。
II. 第19期第2回評議員会議事要旨
日 時:1997年10月3日(金)
場 所:北海道大学理学部3号館
出席者:荒木、小川、大家、木村、河野、鶴田、
西田、松本、行武
欠席者:國分、本蔵
1.運営委員会報告
第194、195回運営委員会での議事について岩上運営委員(総務)から報告があった。主な内容はJGG誌のEPS誌への移行にともなう規約・内規の改正、シニア会員制度の検討、科研費審査員候補者及び学術会議研連委員の選出、2003
年のIUGGの招致、第102回総会の議事予定などである。これらの報告について質疑や意見の交換をおこなった後に了承した。
2.田中館賞
候補者2名の業績について推薦者から説明を受けた後に審査を行なった。更に意見交換をした上で可否投票を行なった結果、この2名に田中館賞を授与することに決定した。なお、もう1名の候補者については書類の不備のため、改めて書類の提出を受けた上で、臨時の評議員会を開いて検討する
ことにした。
3.長谷川・永田賞について
運営委員会から候補者1名が推薦された。この候補者について検討した結果、学問上の業績と学会に対する貢献の両面から長谷川・永田賞にふさわしいとして、賞を授与することに全会一致で決定した。
4.学会連合
会長から、合同学会と合同誌が現在学会間で共同事業として進められているが、今後
(1) 日本学術会議の地球物理関係研連の再編成、(2) 2000年のWPGM(合同学会とAGUの共催)、
(3) 2003年のIUGGの招致など関連学会の組織面での連合も必要とされる事態が起こることが予想され、地震学会からこのような連合の可能性を検討するよう他の学会に呼びかけてもらうよう交渉中であるとの報告がなされた。
この問題について自由な意見交換を行なったところ
●
合同大会連絡会は当初は学会連合組織をどうするかも含めて考えるはずであったが、現在はそのような機能は果たしていない。
●
単なる組織いじりでなく、全体の統合という究極の目標を明らかにし、今の動きはそれへの中間的ステップであることを明確にすべきである。
●
各学会毎に体質の違いがある。現実的にならないと先へ進めない。
●
統合することが本当に正しい選択か良く考える必要がある。他の学会と一緒になることに本当にメリットがあるかどうか。
●
気象・海洋など現業をかかえている学会の統合は難しいが、学問をやっている人達は学会の連合としてのユニオンができれば入ってくるのではないか。
●
学会の大きさで差がつくようなやり方は良くない。学会連合を強化することは
SGEPSS としても他学会へ呼びかけた方が良い。
などの多様な意見が出された(ここでの議論では「各学会を基礎とした連合
」および「各学会を統合した組織」という異なった内容をはっきり区別しないで各評議員が意見を述べている点に注意すべきである)。
これらの意見を参考にし、総会でも意見を求めた上で他学会への呼びかけなどを今後進めることになった。
III. 第19期第3回評議員会議事要旨
日 時:1998年4月10日(金)
場 所:東京大学理学部1号館
出席者:荒木、小川、大家、國分、河野、鶴田、
本蔵、行武
欠席者:木村、西田、松本
1.田中館賞審査
前回保留された候補者について、推薦者から業績の内容とその専門に近い分野での評価について説明を受け、又質疑応答を行なった。その後、評議員の間で議論を行なった上で投票した。投票結果にもとづき田中館賞を授与しないことに決定した。
2.学会連合について
会長から、5月25日(月)に地球物理学関連学会長等懇談会を開くために、
気象学会松野理事長、地震学会石田会長、およびSGEPSS
河野会長名で呼掛けが出されることが報告された。SGEPSS
からは会長のほかに、湯元運営委員、松本評議員、本蔵編集委員長が出席予定者として了承された。
3.議事要旨の公開
会長から、これまで非公開だった評議員会議事録を一部を除いて会報に掲載するなどの形で公開してはどうかとの提案があった。議論の結果、賞の推薦や審査などに関わる部分で名前を伏せた「議事要旨」を議事録と別に作成し、こちらを公開することになった。なおこの件については、本日欠席の評議員から強い意見がでた場合には次回に引き続いて議論することとした。
4. その他
本蔵評議員から、EPS誌、WPGM(2000年)、IUGG(2003年)などの進行状況について報告があった.
IV. 第19期第4回評議員会議事要旨
日 時:1998年5月27日(水)
場 所:国立オリンピック記念青少年総合センター
出席者:荒木、大家、木村、河野、國分、西田、
本蔵、松本、行武
欠席者: 小川、鶴田
1.運営委員会報告
湯元運営委員から運営委員会の活動について報告を受け、内容に関して質疑を行なった。(予算案の運営委員の旅費、Web上に会員名簿をおくことについてのセキュリティの問題等)。
2.大林奨励賞審査
候補者推薦作業委員会の津田敏隆委員長から選考作業の経過について説明があり、大林賞の受賞候補者として2名が推薦された。作業委員会が採用した賞の選考基準(博士号は必要、他の賞をとった人は対象としない,
論文3編以内の推薦だけを要求)、田中館賞との関係、候補者2人の業績についての評価、などについて議論の後、全員一致でこの2名に大林奨励賞を授与することを決定した。
3.学会連合関係
会長から、5月25日に開催された地球物理学関連学会会長等懇談会および5月28日の運営委員会での、学会連合、
IUGG、WPGMなどについての議論の内容について報告があった。これに対し、以下のような意見が出された。
● WPGM開催の意義は第1回の時と比べると小さくなってきている。
●
学会連合の組織を作るなら、国連のように各学会の独立性を認めた上で共同事業に責任を持つ形式がよい。
● AGUやEGSの場合, Spilhaus とか Richter
といったマネージメント専業の人がいて切りまわしている。
そういう人がいなければ単一組織にするのは無理。
●
合同大会の連絡会は必要だが意志決定機関ではない。連合として事務局を作る時期に来ている。
● IUGG 招致について 4000-5000
人で2億円の予算は少ないのではないか。京都で開いたURSIでは1200人で1億2000万円かかっている。
●
連合組織は合同誌の場合と同様にやる気のある学会ではじめたらどうか。具体的には地震、火山、惑星と
SGEPSS の各学会。
4.その他
いくつかの学術賞につき当学会から候補者を推薦することにした。
V. 第19期第5回評議員会議事要旨
日 時:1998 年 11 月 11 日(水)
場 所:茨城県青少年会館
出席者:荒木、大家、國分、河野、鶴田、西田、
本蔵、松本、行武
欠席者:小川, 木村
1.運営委員会報告
岩上運営委員より第197回運営委員会(11月10日)について報告があり、こ
の内容について質疑を行なった。主な点は、
(1) 文部省の学会誌補助の変更の可能性、 (2)
シニア会員制度について、 (3)
科研費審査員の選挙について、などであった。
2.田中館賞審査
5名の候補者の業績についてそれぞれの推薦者から説明を受け、さらに質疑応答を行なった。
まず選出する手続きについて議論し、以下のように合意した。
「原則として年間2名以内を選出する。但し有資格者が2名以上あり、
投
票の結果第2位が2名あった場合は例外として3名のこともあり得る。」
各評議員がそれぞれの評価を述べ,
さらに欠席の評議員の手紙も朗読したうえで順位を付した投票を行なった。開票の結果第2位と第3位が同票であったため3名に田中館賞を授与することに決定した。
3.学会連合関連
会長から(1)2003年の IUGG
招致が学術会議の地球物理研連で決定したこ
と、(2)このため必要性の高まった学会連合組織の整備に向けて松野太郎、
石田瑞穂、河野長の3世話人によって第2回の「地球物理関連学会会長等懇談会」を準備中であること、(3)その一環として各学会にアンケートを依頼しており、SGEPSS
としてどのような選択肢を選ぶべきかについては電子メールによって議論がなされ、
(4)小野運営委員と河野で最終案を作ることになっていることが報告された。
これに対し学会連合の推進を指示する意見と、必要性は認めるが当学会の自主性を守るために慎重な対応が必要だとする意見が出されたが、会場の時間的制約のために結論には達しなかった。
4.その他
特別講演に学会のいろいろな分野のことがわかるようなレビュー的な講演を
時々入れたらどうかという提案があった。