男女共同参画学協会連絡会設立2周年記念シンポジウム
(2004年10月7日: 東京大学駒場キャンパス)
地球電磁気・地球惑星圏学会会長挨拶

藤井良一

 地球電磁気・地球惑星圏学会会長の藤井でございます。男女共同参画学協会連絡会設立2周年おめ
でとうございます。私達の学会として男女共同参画は大変重要な課題であると考えており、本日ご挨
拶させて頂くことは大変光栄でございます。

 私達の学会は、 地球・惑星・太陽系空間を研究対象とする会員から構成されています。
研究の基礎となる学問は、宇宙科学、プラズマ物理、惑星科学から、大気化学、固体地球科学と多
岐にわたり、研究の領域はますます広がっております。さまざまな学問的基礎をもった研究者のあつ
まりであるところに特徴があります。

 本会は、昭和22 年に発足しました。当初は、南極観測でのオーロラ観測等、地上観測に基づく地球
の磁気・電気現象をおもな研究対象としていましたが、宇宙観測技術の発展とともにその対象範囲が
拡大し、現在に至っております。

 現在の会員数は約730 人、そのうち女性会員は30 名余で、その比率は4%です。女性会員の年齢分
布は、30 歳前半に約3 分の1 が集中し、女性の本格的な参入はこの年齢層に始まったといえます。そ
れ以前の女性会員はきわめて少数で例外的存在でありました。しかしながら、現在は会員・非会員含
めて、学会若手グループに属する学生・院生のうち、女性比率は16%に達しています。学会活動に参
加する女子学生や女子院生が増大するなかで、彼女たちが積極的に研究を進め、それにふさわしい地
位を得られるかどうかは、学会として緊急かつ最重要な課題の一つであります。

 昨年7 月に男女共同参画学協会連絡会にオブザーバーとして加盟し、これに対応して男女共同参画
検討・提言部会を設置いたしました。部会では、男女共同参画実態調査に取り組みましたが、これは、
本学会として男女共同参画に関連した初めての活動となりました。このたびの実態調査へは会員の
15%にあたる107 人から回答が寄せられました。男性会員の回答者比率が12%と低かったのに対し、女
性会員の場合は約6割以上で、期待の高さが窺われます。

 本学会は、宇宙科学研究などの巨大科学を含んでおりまして、男性会員の過半数が昨年までの国立
大学や国公立研究所に所属しております。しかし国立大常勤職の女性会員は数名であります。このこ
とは、女性会員が研究プロジェクトに指導性を発揮できる機会がきわめて少ないことを示しています。
女性研究者、ポスドクを含む若手研究者が希望をもって研究活動に参加できるよう、裾野をひろげ、
そのなかで積極的に女性が活動できる場を開拓することは、学会として最重要の課題であると認識し
ております。

 今後とも、本学協会連絡会の一員として積極的に参加させていただきたいと考えております。なに
とぞお力添え、ご指導賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 本日はありがとうございました。


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